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第8回 「あなたの娘でよかった」(まきこさん)

今回お手紙を送ってくださったまきこさんは、
中学3年から不登校になって辛い経験をされたようです。

そのまきこさんが、お母様に宛てて書かれたお手紙です。

-----------------------------------------------

お母さんへ


学校へ行かなくなった。
中学3年生の六月。


高校受験も控えていて、
中学最後の部活も頑張りどころ。
夢だって
希望だっていっぱいあって
青春の真っ最中。


なのに私は学校へ行くことを拒否しだしました。
イジメられてるわけでもなかったのに。
ただ、なんとなく
学校へ行きたくなくなりました。

毎朝6時半ぴったりに
私の部屋へ起こしに来るあなた。
一応、起き上がってはみるものの
学校へ行く仕度をしない私。


毎日
毎日そんな感じで。
たくさん
たくさん怒られました。


学校を休んでる間、
何で学校へ行きたくないのか考えました。
でも、その答えが見つからなくて。
たくさんあなたを苦しめました。

そのうち気付いたんです。
きっと私は
"学校へ行かなくちゃいけない理由"
より
"学校へ行きたくない理由"
の方が多いのだと。

だけどこれといった理由はありませんでした。
ただ逃げてただけかもしれません。
毎日、毎朝、何かしらの理由をつけて
登校拒否。

学校へ休みの電話を入れるあなたの声。
きっと辛かったと思います。


とうとう、中学最後の
部活の大会にも出れませんでした。

あなたの前では平然としていたけれど
部活なんて興味ないって顔をしていたけれど
本当は、違いました。

すっごく悔しくて。
悔しくて。
弱い自分が嫌いで。
大声出して泣いた時もありました。


この世の全てが嫌いで、
この世の全てが憎くて。
辛すぎて、苦しすぎて
死にたいとも思いました。

誰か、殺してくれたらいいのにと
思いました。


だけど、夏休みに入るちょっと前。
あなたは体調を崩して、寝込んでいました。
嘔吐を繰り返しているあなたのことが
何よりも心配で。

なのに、
「大丈夫」
の一言も言えない自分が嫌いでした。
部屋に引きこもって、
あなたのそばにいることさえしませんでした。


幸い、入院まではいたりませんでした。
ほっとしました。
でも逆に、自分を責めた。
我がままばかり言って、
あなたにどれだけの負担をかけているのか
やっと気付きました。


・・お姉ちゃんはいい子です。
頭が良くて、
美人で、
明るくて。

・・私は違いました。
何もとりえのない娘です。


お姉ちゃんはいい子だから、
隣にいると私の醜さが目立ちます。
私には何も自慢できるものもありません。


だけど。
だけどあなたは比べたりはしなかった。
「あなたはあなた」
といっつも励ましてくれた。
背中を押してくれた。

何より。
ずっと味方でいてくれました。



もしもあなたが
神さまが決めた寿命より早く天国へ
行ってしまったら、
それは私のせいです。
迷惑ばっかりかけた、わたしのせいです。



私の夢は、おっきな夢は2つあります。
一つは、カウンセラーになること。
私のように苦しんでる人を助けてあげたい。

二つ目は、親孝行をたくさんしてあげること。
3人兄妹だったから、
私が我がままばっかり言ったから
あなたたちは自分のしたいことを我慢して
自分の買いたいものを我慢して
私達3人を育ててくれました。

その、恩返しをしたいです。


だから。
どうか、
いっぱい生きてください。

あなた達をこの世で一番苦しめた私が
今度はあなた達を
この世で一番の幸せ者にしてあげるから。


誰に聞かれても
お世辞でも
いい所なんて、誇れる所なんて
いっこもないよ。私は。

だけど、私は私を誇れる。
その夢を持っているから。


お母さん、
今現在、
私はまだ何もしてあげられていませんね。

ごめんなさい。


でも待っててください。
信じてください。
まだ逝かないでください。




・・これは一つ目の親孝行です。

「あなたの娘でよかった。
産んでくれてありがとう。」

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まきこさん、とても素敵なお母様ですね。
そのお母様に対するまきこさんのお気持ちが手紙から
伝わってきて、感動しました。

まきこさんの夢もとても素敵です。
素晴らしいお手紙を送っていただき、ありがとうござい
ます!
                            (野口)

第8回 「あなたの娘でよかった」(まきこさん) へのコメント(全6件を古い順に掲載)

コメントNo.1|2008年07月28日 16:22

 まきこさん
苦しかったでしょう?つらかったでしょう?
私がまきこさんの手紙を読んで、まるで我が娘が書いたのでは?と思う内容でした。朝は娘の顔色を伺う生活、帰宅すればサボテンを扱うかのように娘に接していた母の私。まきこさんのお母様と同じように体調を崩し寝たり起きたりの生活でした。
 本人が苦しめば苦しむほど、母も苦しみ
 本人がもがけばもがくほど、母ももがき
 本人が泣いてくれれば、母も一緒に泣けるのに

まきこさんがお母様に送られた「あなたの娘でよかった」の言葉は、一番の親孝行の言葉だとおもいます。経験を活かしどうぞ希望のカウンセラーの職業についてください。そして悩める人たちに「大切な人」がいることに導いてあげてくさい。
心の中で応援しています。




 

コメントNo.2|2008年07月28日 17:51

まきこさん
私も不登校でした。
自分だけが取り残されていくようで孤独でした。
罪悪感で胸がつぶれそうだったし、生きてる意味がわからなくなりました。
だけどそんな毎日の中で、苦しかったけど自分のことを見つめることができたし、そのおかげで今しあわせに自分らしく生きています。
まきこさんの手紙を読んでもっともっと親孝行しようと思いました。
まきこさんありがとう!

コメントNo.3|2008年07月28日 18:55

心暖まるお手紙に胸が熱くなりました。
お母様にとって、何より嬉しいプレゼントですネ☆

コメントNo.4|2008年07月28日 23:25

学校へ行かなくちゃいけない理由より、学校へ行きたくない理由が
ちょっとでも多いなら、無理しないで休んだらいいですよね。

まきこさんはそんな自分の気持ちを大切にされたんですね。

勇気をもらいました。

コメントNo.5|2008年07月31日 16:39

生きる事って大変ですよね。
あたしが中学の時は、変なことで悩んでいました。まぶたの青い血管のすじが人とは違うと思ってすごく受け入れがたかったのを覚えています。ある日人にそれを指摘され切れてしまった事もありました。骨盤のそばにある肌のシミもいやだったし、下唇が厚いこともコンプレックスでした。

今、稲森和夫という人の本を読んでいます。人生は悩みや不安と離れられない運命にあるようです。あたしはいま人間関係で悩むことが多く、心は緊張状態になることは多いし、その場で気持ちを切り替える事もできず、なかなか相手を許せることもできず状態を悪化させてしまうこともあります。ですが不器用ながら何とかいきています。

まきこさんの良いところはいっぱいあるとおもいます。現に弱っているお母様を助けられない自分に罪悪感を感じるなんて心が優しい証拠ですね。本当はまきこさんご自身が一番苦しんでいるのに、お母様のことに目を向けられるなんてすごいと思います。不登校の今の時間を悩み抜いて、いつかすばらしいカウンセラーになって下さい。先日このサイトを運営している野口さんの著書『3つの真実』という本を読みました。生きるための智慧がふくまれていました。良かったら是非読んでください。

コメントNo.6|2008年08月06日 09:40

頭が良くて美人で明るいお姉ちゃん・・、
でも、親からみたらどんな子でも、それなりに心配もかけるし世話もやいているものです

妹から見たら完璧に思えるお姉ちゃんでも、お姉ちゃんなりの悩みも苦しみもあるものです。

どんな立派に見える人でも、みんな苦しんでいることがあるんです。みんな、まきこさんと同じです。

心配しないで、人はみんな苦しみながら一生懸命生きている。

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